口コミがGoogleマップの順位に効く、というのはGoogle自身が書いている
「近くの居酒屋」「駅名+ランチ」のような検索で地図の上位に出るかどうかを、Googleは関連性・距離・知名度の3つで決めていると公表しています。
- 関連性 — 検索された言葉と、お店のプロフィールの情報がどれだけ合っているか
- 距離 — 検索した人の現在地からの近さ
- 知名度 — そのお店がどれだけ広く知られているか
3つのうち、距離は動かせません。関連性は、営業時間・カテゴリ・メニュー・写真をきちんと埋めればそれで終わりです。店側が継続して積み上げられるのは知名度だけで、Googleは知名度の説明の中で口コミの数と評価に触れています。
つまり「口コミを増やす」は、地図で見つけてもらうための数少ない手段のひとつです。新しく看板を出すより安く、広告と違って積み上がります。
ただし、増やし方を間違えると逆に沈みます。先にそこから書きます。
先に「やってはいけないこと」を3つ
口コミ集めの記事は「増やし方」から書かれがちですが、順番が逆です。違反すると口コミが消えるだけでなく、ビジネスプロフィールそのものに制限がかかることがあります。積み上げたものが一度に無くなる側のリスクなので、先に把握してください。
1. 特典と引き換えに口コミを集める
「口コミを書いてくれたらドリンク1杯サービス」「レビュー投稿で10%オフ」。これはGoogleのポリシー違反です。
誤解されやすいのですが、「星5にしてください」と言っていなくても違反です。評価の内容を指定していなくても、投稿と引き換えに割引・無料提供・金銭・特典を渡すこと自体が禁じられています。店内のPOPやレシートに刷ってしまっている店をよく見かけますが、これは剥がしたほうがいいものです。
2. 満足してくれた人にだけ声をかける(レビューゲーティング)
先にアンケートで満足度を聞き、点数の高かった人だけをGoogleの口コミに誘導し、不満のある人は別の窓口に流す。これはレビューゲーティングと呼ばれ、Googleのポリシーで明確に禁止されています。
「良い体験をしてくれた人にだけお願いする」は、店主の感覚としてはごく自然です。だからこそ引っかかりやすい。声のかけ方は、全員に対して同じにしてください。これが唯一の安全な線引きです。
3. 代行業者に頼む・知人に書いてもらう
口コミの購入や代行依頼はGoogleのポリシー違反であることに加えて、日本の法律の問題にもなります。
2023年10月1日に施行されたいわゆるステルスマーケティング規制(景品表示法)は、「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」を不当表示として禁じています。店が依頼して書かせた口コミは、読む人からは客の感想に見えます。これは消費者庁の措置命令の対象になりうるものです。
実績のない店ほど「最初の数件だけでも」と考えたくなりますが、ここは踏まないでください。
では何をしていいのか — 「全員に、同じように、頼む」
禁止されているのは「対価を渡すこと」と「相手を選ぶこと」であって、口コミを依頼する行為そのものではありません。
やっていいことを整理すると、こうなります。
- 全卓・全会計に対して、同じ案内を出す(QRカード・レシート・卓上POP)
- 口頭で「よかったら感想を書いてください」とお願いする(相手を選ばずに)
- 投稿しやすいように、口コミページへ直接つながるQRやリンクを用意する
- 良い口コミにも悪い口コミにも返信する
ここで効いてくるのが「面倒くささをどれだけ削れるか」です。お客様の側から見ると、口コミを書くには「Googleマップを開く → 店名を検索する → 正しい店舗を選ぶ → クチコミを書くを押す」という手数がかかります。満足していても、この4手で大半の人が離脱します。
QRを1つ読ませるだけで投稿画面まで飛ばせるなら、そこが1手になります。やることはそれだけです。
頼むタイミングは、会計の直後がいちばん取りやすい
満足度がいちばん高いのは、食べ終わって「おいしかった」と感じている瞬間です。ところが多くの店は、その瞬間に何も渡していません。
現実的な置き場所は次のとおりです。
- レジ横 — 会計を待つ数十秒は、スマホを触るのにちょうどいい空き時間です
- 卓上 — 卓のカードスタンドに立てておく。食後にゆっくり見てもらえます
- レシートと一緒に渡す — 持ち帰ってから書いてもらえることがあります
文言は、指示ではなく依頼にしてください。「星5でお願いします」は前述のとおり違反ですが、それ以前に読んだ人が引きます。「よろしければ、ひとことお願いします」程度で十分です。
卓に置くQRを作る(無料・登録不要)
当サイトで、飲食店向けのQRコード作成ツールを無料で公開しています。会員登録もメールアドレスの入力も要りません。
- Googleの口コミ・公式LINE・店内Wi-Fi・自由なURLに対応
- A4に8枚並べた画像を作るので、コンビニで印刷して切るだけ。プリンタは要りません(白黒でおよそ20円)
- 入力した内容はどこにも送信されません(QRの計算はすべて閲覧者の端末で行われます)
- 短縮URLを挟んでいないので、当サイトが無くなっても印刷したQRは動き続けます
短縮URLの点は地味ですが重要です。無料のQR作成サイトには、自社のドメインを経由させて後から行き先を差し替えられるようにしているものがあります。便利な半面、そのサービスが終わった時点で、刷った紙が全部ただの模様になります。卓に何十枚も置くものなので、経由しない作り方を選んでください。
口コミページのURLの取り方
QRの中身になるURLは、Googleマップから取得します。オーナー確認(Googleビジネスプロフィールの登録)が済んでいることが前提です。まだの場合は、先にそちらを済ませてください。無料です。
- スマホでGoogleマップを開き、自分のお店を表示する
- 「クチコミを増やす」または「プロフィールを共有」を選ぶ
- 表示された
https://g.page/r/...やhttps://maps.app.goo.gl/...をコピーする
このURLは、開くとすぐ口コミの投稿画面が立ち上がります。検索して店を選ぶ手数が丸ごと消えるので、ここを飛ばせるかどうかで投稿率が変わります。
取得したURLは、貼り付ける前に自分のスマホで一度開いて確認してください。別の店舗のページになっていないか、投稿画面まで進むかを見るだけで済みます。刷ってから間違いに気づくのがいちばん高くつきます。
低い評価がついたときの現実的な対処
口コミを集めれば、いつか低い評価もつきます。事実無根の中傷・店と関係のない内容・個人情報を含むものはGoogleに削除を申請できますが、「味が好みでなかった」「待たされた」といった感想は、店側の都合では消せません。
できることは2つです。
- 返信する — 返信は投稿者よりも、これから来る人に向けて書くものです。言い訳をせず、事実の誤りがあれば静かに訂正し、直せる点は直すと書く。そこを見て「この店はまともだ」と判断する人がいます
- 通常の口コミを増やす — 総数が10件の店の星1と、100件の店の星1では、平均への影響も読む人の印象もまったく違います
低評価を消すことより、母数を増やすほうが現実的で、しかも規約に触れません。
注文をスマホで受けている店は、もう一段やれることがある
ここから先は当サイトの製品の話になるので、利害を先に開示します。筆者はモバイルオーダー(タクメニュー)を作って売っている側です。ここまでの内容は製品を使わなくても実行できます。
そのうえで書くと、QRで注文を受けている店は、口コミのお願いを紙より確実な場所に置けます。会計のあと、お客様がすでに手に持っているスマホの画面に案内を出せるからです。
紙のカードは、見られないことがあります。卓の隅に立てておいても、料理が並べば隠れます。一方、注文と会計の流れの中に置いた案内は、その日そこにいた全員が確実に通ります。
タクメニューは買い切り29,800円(税込)・月額0円・決済手数料0円で、14日間は無料で試せます。合わなければ費用は発生しません。とはいえ、口コミを増やすだけが目的なら、上のQRツールで足ります。先に無料のほうを試してください。