オーダーシステムとは?種類は4つ
オーダーシステムとは、注文を受けて厨房・会計へ伝える仕組みの総称です。呼び名が乱立していますが、意味はシンプルです:「セルフオーダー」=お客さま自身が注文する方式の総称、「テーブルオーダー」=卓上タブレットで注文、「モバイルオーダー(QRオーダー)」=お客さまのスマホで注文、「オーダーエントリーシステム」=スタッフがハンディで入力。この違いを押さえた上で、実際に選ぶべき方式は次の4つに整理できます。
| 方式 | 誰が・何で注文するか | 必要な機器 | 向いている店 |
|---|---|---|---|
| ① ハンディ型(オーダーエントリー) | スタッフが聞き取り、専用端末に入力 | ハンディ端末+POS・プリンター | 接客を維持したい店・ホール人数に余裕がある店 |
| ② 卓上タブレット型(設置型セルフオーダー) | お客さまが店設置のタブレットで注文 | 卓数分のタブレット+設置・充電 | 回転の速い居酒屋・焼肉など卓数が多い店 |
| ③ スマホQR型(モバイルオーダー) | お客さまが自分のスマホでQRを読んで注文 | 店側はスマホやタブレット1台から | 機器投資を抑えたい小規模店・人手不足の店 |
| ④ 券売機・食券機型 | お客さまが入店時に前払いで購入 | 券売機本体 | ラーメン店・食堂など前払い業態 |
まず自分の店がどの方式かを決め、その後で同じ方式内のサービスを比べる——この順番にすると、選択肢が一気に絞れます。
4方式の費用構造を比較する
金額の前に「何にお金がかかる方式か」を見るのが重要です。
- ① ハンディ型:月額制が基本で、POSレジとセット導入が前提になりやすい方式です。例えばスマレジ・ウェイターは月額12,100円、Airレジ オーダー(店内)は月額17,600円+プリンター利用時は初期110,000円(いずれも当サイトの料金比較ガイド掲載・公式サイト確認時点の税込表記)。端末代が別途かかる場合があります。
- ② 卓上タブレット型:システム利用料に加えて卓数分のタブレット代が乗ります。20卓なら端末だけで数十万円規模になり得るほか、設置・充電・故障交換の運用も必要です。大手の設置型は料金非公開(見積もり型)のサービスも多い分野です。
- ③ スマホQR型:お客さまの機器を使うため初期の機器投資が最小。費用はサービス利用料に集約され、月額型(例:ビヨンド注文3,300円/月、STORES モバイルオーダー9,900円〜/月+決済手数料)と、少数の買い切り型(後述)があります。
- ④ 券売機型:本体の買い切りが基本で、小型の卓上型でも数十万円、多機能な自立型・キャッシュレス対応機では100万円を超えることも一般的です(機種・条件により幅が大きいため、導入時は必ず見積もりを)。設置スペースと釣銭管理も必要です。
同じ「セルフ化」でも、②と④は機器にお金がかかる方式、③は仕組みにだけお金がかかる方式です。個別サービスの具体額は主要サービスの料金比較表にまとめています。
買い切りできるオーダーシステムはある?
あります。ただし「完全な買い切り(月額0円・決済手数料0円)」はスマホQR型の一部に限られ、市場でもごく少数です。2026年8月時点で当サイトが確認できた実例は、タクメニュー(29,800円税込・初期設定代行込み)、ひまわりオーダー(30,000円・個人開発)など数えるほどしかありません。実名の比較表と契約前チェック8項目は買い切り型モバイルオーダーの解説記事にまとめています。
なお「買い切り」を名乗っていても、サーバー費・保守費・アップデート費が別途かかる契約はあり得ます。「月額0円」に運用費が含まれるかを規約の原文で確認するのが、方式を問わず共通の注意点です(タクメニューはサーバー費運営負担・利用量による追加請求なしを利用規約に明記しています)。
券売機も本体は買い切りですが、キャッシュレス決済対応やロール紙などのランニングが発生する場合があります。「買い切り=その後0円」とは限らない点は同じです。
自作や無料でなんとかなる?
短期イベントや数卓の店なら、Googleフォーム+QRコードの0円自作でも「注文を受け取る」ことはできます。手順と限界(厨房通知・品切れ反映・卓番・集計の4つの壁)は自作の現実と費用比較の記事で詳しく解説しています。
また「月額無料」をうたうサービスの多くは決済手数料などで収益化しており、無料の意味を確認せずに使うと「売上が伸びるほど支払いが増える」構造だった、ということが起きます。仕組みは「手数料0円」のカラクリをどうぞ。
選び方 — 5つの質問に答えるだけ
- 注文に使うのは誰の機器?:店の機器(②④)なら機器代と管理、客の機器(③)なら客のスマホ操作と電波が前提条件になります。
- 決済までシステムで完結させたい?:必要なら決済連携型(月額+手数料が基本)。会計は既存レジでよいなら、手数料0円の構造(③の一部・④)が選べます。
- POSレジとの連携は必須?:必須なら①か連携対応の②③に絞られ、月額型が中心になります。
- 費用は初期型・月額型どちらで払いたい?:長く続ける前提なら初期型(買い切り・券売機)、短期・試験導入なら月額型が合理的です。損益分岐点の計算はこちら。
- やめるときのコストは?:解約金・データ持ち出し(CSV出力)・機器の処分まで含めて確認しましょう。
まとめ — 方式を決めてからサービスを選ぶ
オーダーシステム選びで迷子になる原因は、方式(4種類)とサービス(数十種類)を同時に比べようとすることです。先に方式を決める→同方式内で費用構造を比べるの2段階にすれば、比較対象は数個まで絞れます。
機器投資を抑えて注文だけ自動化したい小規模店なら、スマホQR型が第一候補です。月額型との総額比較は料金シミュレーターで、当サイト運営のタクメニュー(買い切り29,800円税込・月額0円・決済手数料0円)を含めて試算できます。
※本記事に記載した他社料金は、当サイト料金比較ガイド掲載時点(各公式サイト確認)の情報です。改定される場合があるため、最新の料金は必ず各社公式サイトでご確認ください。