買い切り型モバイルオーダーとは
買い切り型とは、導入時に1回だけ支払えば月額0円で使い続けられるモバイルオーダーです。席のQRコードをスマホで読み取って注文する仕組みは月額型と同じ。違うのは「お金の払い方」だけです。
市場ではAirレジ オーダーやスマレジ・ウェイターのような月額制が主流で、買い切り型は少数派です。当サイトを運営するタクメニューは29,800円(税込)買い切りのみで、月額0円・決済手数料0円という料金体系です。
まず、月額型と何がどう違うのかを整理します。
月額型との違いを整理する
違いは「初期にまとめて払うか、毎月少しずつ払うか」に尽きます。そして長く使うほど、総額の差が開いていきます。
主な方式を並べると次の通りです(2026年7月確認時点)。
| 方式 | 例 | 費用の構造 |
|---|---|---|
| 買い切り型 | タクメニュー 29,800円※ | 1回払いのみ。月額0円・手数料0円 |
| 月額型(低価格帯) | ビヨンド注文 3,300円/月 | 初期0円+毎月定額 |
| 月額型(POS連携系) | スマレジ・ウェイター 12,100円/月ほか | 毎月定額。初期費用が別途の場合あり |
| 月額+決済手数料型 | STORES 9,900円〜/月 | 毎月定額+注文経由の売上に3.6%+10円 |
※税込・初期設定代行込み。POS連携系はほかにAirレジ オーダー(店内)17,600円/月など。金額は断りのない限り税込表記です。
各社の詳しい比較はモバイルオーダーの費用相場まとめをご覧ください。では、どちらが得かはどう判断すればよいのでしょうか。
損益分岐点の計算方法 — 何か月使えば元が取れるか
判断に必要なのは割り算ひとつです。買い切り価格÷比較したいサービスの月額=元が取れるまでの月数。
タクメニュー(29,800円)を例に、主要な月額サービスと比べてみます。
- STORES モバイルオーダー(月額9,900円〜)と比較: 29,800円÷9,900円≒約3か月で逆転。STORESはさらに注文経由の決済手数料3.6%+10円がかかります。
- スマレジ・ウェイター(月額12,100円)と比較: 29,800円÷12,100円≒約2.5か月で逆転。
- Airレジ オーダー店内版(月額17,600円)と比較: 約1.7か月で逆転。
正直に補足すると、月額数千円台の低価格サービスと比べる場合、分岐点はこれより先になります。短期での撤退や乗り換えの可能性が高いなら、月額型の方が総額が安く済む場合もあります。
つまり答えは「比較相手の月額」と「店をあと何年続けるか」で変わります。ご自身の条件は料金シミュレーターで、決済手数料の影響は手数料ゼロの仕組み解説で確認できます。
分岐点が分かったところで、買い切り型の長所と短所を見ていきます。
買い切り型のメリット
- 固定費が増えない: 最低賃金は2025年度に全国加重平均1,121円(前年比+66円、過去最大の引き上げ)。固定費を1円でも増やしたくない小規模店に、支払いが1回で終わる安心感があります。
- 解約プレッシャーがない: 月額型は「使いこなせていないのに払い続ける」状態が起きがち。買い切りなら、閑散期に休ませても損が膨らみません。
- 総額の上限が最初から確定: 何年使っても支払額が変わらず、予算が立てやすくなります。
ただし、良い話ばかりではありません。短所も正直に書きます。
買い切り型のデメリット — ここは正直に書きます
- 初期負担が月額型より大きい: 初期0円で始められる月額型と違い、まとまった支払いが先に来ます。
- 継続アップデートの保証は契約内容次第: 月額型は料金に更新費が含まれるのが普通です。買い切り型では「機能改善やOS対応がどこまで無償か」の確認が必須です。
- 提供者の継続性リスク: サーバーで動く以上、提供者が終了すれば買い切りでも使えなくなります。規模を問わずどの事業者にもあるリスクで、タクメニューも個人事業による運営です。だからこそ後述の「終了時の告知ルール」の確認が重要です。
- 決済連携がない製品が多い: タクメニューを含む買い切り・低価格帯には決済機能がない製品があり、会計は店の既存レジで行います。スマホ上で決済まで完結させたい店や、店内が電波圏外の店には向きません。
こうしたリスクは、契約前のチェックで大部分を潰せます。
買い切り型を選ぶ前に確認すべき5つのポイント
- データのエクスポート可否: 売上データをCSVなどで手元に出せるか。出せないと、万一の終了時にデータごと失います。
- サポートの範囲: 初期設定は誰がやるのか。導入後の質問対応は有償か無償か。
- サーバー費は誰が持つのか: 買い切り後のサーバー運用費が別途請求される契約もあります。「月額0円」に運用費が含まれるか確認しましょう。
- サービス終了時の告知ルール: 終了時に何か月前へ告知されるかが規約に明記されているか。明記がなければ、ある日突然使えなくなるリスクを負います。
- 契約前に実際に確認できるか: 代金を払う前に、お客さま側・店側の両方の画面が実際に動くことを確認できるか。
この5項目に、タクメニューがどう答えるかも示しておきます。
タクメニューは5つのポイントにこう答えます
- データ出力: 売上集計(日別・時間帯別・商品別・支払方法別)に加え、明細・日次・商品別のCSV3種類をいつでも出力できます。
- サポート: メニュー登録・QRコードの発行(印刷用データ)・通知テストまでの初期設定を運営が代行し、29,800円に含まれます(QRの印刷・卓への設置は店舗側で数分)。
- サーバー費: 運営側の負担です。買い切り後の月額請求はありません。
- 終了時の告知: サービス終了時の取り扱いは利用規約の原文で契約前に確認できます。万一の際も、売上データは上記のCSVで手元に残せます。
- 契約前の確認: 支払いは、初期設定の代行と動作確認が済んだ後。実際に画面が動く状態を確認してから代金を支払う流れです。
一方で決済機能はなく、会計は今まで通り現金や店の既存キャッシュレスで行います(だからこそ手数料が構造上ゼロになります)。スマホ決済まで一気通貫にしたい店には向きません。この点は隠さずお伝えします。
まとめ — 「何年使うか」で決める
買い切り型が向くのは、2〜3年以上店を続ける前提で、毎月の固定費を増やしたくない小規模店です。短期での撤退・業態変更の可能性が高い店や、注文から決済までスマホで完結させたい店は、月額型が合理的です。
席数30席までの店での選び方は小規模飲食店のQRオーダー導入ガイドも併せてどうぞ。
※本記事の他社料金は2026年7月確認時点の情報です。改定される場合があるため、最新の料金は必ず各社公式サイトでご確認ください。